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血糖・ヘモグロビンA1c

高値は糖尿病のサイン
放置すると認知症、動脈硬化など重大な合併症の危険性が高まります

血糖値…
膵臓から分泌されるインスリンというホルモンによってほぼ一定に保たれていますが、食事をしたりすると上がります。そのため通常は空腹時に測ります。

ヘモグロビンA1c(HbA1c)…
1か月~2か月ほど前の血糖値を反映しています。つまり、当日の食事などに影響されません。

これらの数値が高いと糖尿病が疑われます。体質に食事などの生活習慣が組み合わさって、インスリンの分泌が不足したり効きが悪くなったりすることで発症します。さらに、加齢とともにインスリンの分泌量が減り、効きが悪くなります。

糖尿病が怖いのは、放置すると全身にさまざまな合併症が起こることです。中でも近年注目されているのが認知症で、糖尿病があるとアルツハイマー型認知症になる可能性が1.5倍、血管性認知症になる可能性が2.5倍という報告もあります。また、動脈硬化を進行させ、脳梗塞や心筋梗塞などの危険性も高めます。そのほかにも、進行すると失明に至る網膜症や、腎機能が低下して人工透析に至る腎症などがあります。

糖尿病を防ぐには…
暴飲暴食を避けて適度な運動を心がけながら、体重に気をつけましょう。肥満予防のために、体重が標準体重を20%以上(標準体重×1.2)超えないようにしましょう。標準体重は[身長(m)×身長(m)×22]で計算できます。

※ヘモグロビンA1cを検査している方については血糖の数値と併せて総合的に判定をおこなっております。